かけがわ茶エンナーレについて

CONCEPT

コンセプト

アートが
いきづく茶産地へ。

「茶縁」で、文化芸術と市民と地域を結び、市の魅力を創造・発信する
「まちづくり芸術祭」

事業ミッション

■ 人と地域がいきいきと輝くまち(豊かな市民)

■ 産業振興(茶振興) 、観光振興 、シティプロモーション効果(豊かなまち)

事業概要

事業概要

事業概要

事業概要

THEME

テーマ

超日常飯事

掛川市の各地には茶園が広がり、市民は毎日のようにお茶を飲んでいます。
肩肘張ったよそいきのお茶ではなく、「いつも」の日常の中に、あたりまえにあることは、掛川茶の大きな魅力のひとつです。
一方、まちづくりも市民の日常の中にあり、誰かが特別な答えを持ってきてできあがるものではなく、
人々の暮らしの積み重ねから生まれてくることで持続性を持つものです。
「かけがわ茶エンナーレ2020+1」は、「いつも」の生活に寄り添い、「いつも」を少し超え、
「いつも」の積み重ねに新たな展開を生むことを目指します。

※新型コロナウイルス感染拡大も配慮しつつ、コロナ禍によってもたらされた「新しい生活様式」「新しい価値観」を「+1」=プラス1の視点を踏まえた芸術祭にしていきます。

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掛川の日常風景のひとつである茶畑をモチーフに、その稜線をかたどった形状です。
かけがわ茶エンナーレを市民や参加者にとって、「日常」を「超」える挑戦の 機会としたいという
「超日常茶飯事」に込められた考えを表しています。

名称
かけがわ茶エンナーレ
開催日
2021年10月16日(土)~11月14日(日)  30日間
開催エリア
掛川市内全域
主催
かけがわ茶エンナーレ実行委員会、掛川市
実行委員長
久保田 崇(掛川市長)
副実行委員長
日比野 秀男(二の丸美術館館長)
ディレクター
鈴木 一郎太
エリアディレクター
平野 雅彦
夏池 篤
顧 問
熊倉 功夫(茶の都ミュージアム館長)
柳澤 紀子(現代美術家)
鷲山 恭彦(大日本報徳社社長)
大木 敏行(資生堂企業資料館館長)
事務局
掛川市文化・スポーツ振興課 (〒436-8650 静岡県掛川市長谷一丁目1番地の1)
共催・助成
文化庁、(一財)自治総合センター、アーツカウンシルしずおか、(公財)静岡県市町村振興協会

MESSAGE

ごあいさつ

茶畑×作品の融合で、あらためて気づく掛川景色の魅力

「かけがわ茶エンナーレ2020+1」は、開催予定から1年の延期を余儀なくされましたが、新しい生活様式や価値観を加えた「+1(プラスワン)」の視点を加えて、より素敵な茶エンナーレとなるよう、「超日常茶飯事」をテーマに開催しました。期間中は好天にも恵まれたこともあり、多くの市民をはじめ、県の内外の皆様が文化芸術に親しむことができたことと思います。普段見慣れた茶畑等の景色のなかに、素晴らしい作品が融合することで、日常では気づかなかったその魅力に、改めて気づく機会になったのではないでしょうか。今回は、デジタルを最大限活用し、“いつでも、どこでも、何度でも”茶エンナーレを楽しんでいただける「てのひら茶エンナーレ」としての取組も行い、非常に多くの皆様からアクセスしていただきました。皆様にとって、かけがわ茶エンナーレが「日常を少し超える」きっかけとなったのであれば、大変うれしく思います。最後に、かけがわ茶エンナーレの開催にあたり、大変なご尽力をいただきました実行委員会の皆様をはじめ、市民、団体、企業など関係する皆様に、改めて御礼申し上げます。皆様方のお力添えにより、30日間の会期を無事に終えることができました。誠にありがとうございました。

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実行委員長 久保田 崇(掛川市長)

日常を一歩踏み出して見た景色や考えに、展開が生まれ熟すことを期待

かけがわ茶エンナーレ2020+1が、一年の延期を経て無事に開催できましたこと、みなさまに感謝いたします。この原稿を書いている現在2022年1月から振り返ると、前回のかけがわ茶エンナーレ2017の功績のひとつに、原泉アートプロジェクトの発展が挙げられます。原泉アートプロジェクトは、アーティストが定められた地域や場所に滞在しながら作品を制作するアーティスト・イン・レジデンスという手法に特化した、原泉地域の発展を目指したアートプロジェクトです。2017年のかけがわ茶エンナーレをきっかけに活動を起こし、4年が経過した今、着実に実績を上げ、その成果や認知度が高まっていることを感じます。2021年の開催から4年後の2025年以降にこのwebサイトを見ているあなた、掛川の街では2020+1をきっかけとして熟し始めている物事はありますか?会期中、会場のひとつだったYAMAZAKI PARADISEでは「鬼ごっこ」というパフォーマンス作品が行われており、赤鬼に扮した俳優の山崎皓司さんが、自らの畑で来訪者とお茶をし、野菜を分けてあげていました。ある日会場を訪ねた際、目と鼻の先ほどの距離に住んでいるという方にお会いしました。その方は、グーグルマップにも載っているし、畑のことは知っていたけれど、初めて山崎さんと話したそうです。山崎さんは地元である掛川に戻ってきたのですが、仲間や友だちがほしいと思っていて、その心情を浜田廣介の児童文学「泣いた赤鬼」になぞらえた結果、この作品がつくられました。山崎さんは日頃からオープンな人ですが、畑は所有者もしくは賃貸契約を結んだ者のテリトリーであり、人は勝手には入ってきません。ご近所さんも常識的な考えから中に踏み込もうとは思わなかったのでしょう。その方にしたら日常をちょっと越えたのは、芸術祭の会場だったことをきっかけとして、近所にあるYAMAZAKIPARADISEなる怪しげな名前だけど、多種多様な野菜が見事に育った畑に足を運んだということだったのかもしれません。そんな些細なことまで含め、様々な「超日常茶飯事」が会期中にあっただろうと想像します。日常を一歩踏み出して見た景色や考えに、いつしか展開が生まれ熟すことを期待しています。

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かけがわ茶エンナーレ2020+1
ディレクター 鈴木 一郎太

地域スタッフの貢献でアートの世界に自然と入っていける会場に

東エリア(日坂地区)は江戸時代より続く旅籠を中心とした会場である。街道を歩くと当時の屋号が軒先に掲げられており、住む人の歴史に対する思いが感じられる。今回参加の6名の作家には、この空間と呼応する作品を期待した。
井上明彦は、入念なリサーチのもとに旅籠の1,2階を日坂から沓掛に至る旧東海道に見立てた独自の世界を提示した。会場内では住民から提供された昭和33年製作の日坂の映像作品も上映された。大塚泰子は、歴史を刻んだ旅籠にミニマルな作品を配することで、それが空間の尺度となり、様々な要素を閉じ込めてきた部屋の存在感を際立たせた。北川純の本陣跡公園でのジッパーをモチーフにしたインスタレーション作品は30mにも及び、ランドマーク的存在となった。芝の公園を深さ1m近く掘り起こすことが問題になったが、協議の結果、地元自治会の許諾を得られた。視覚中心の作品の中にあって、サウンドアーティストである垂見幸哉は、ユニットを組む山本高久と地元の農家から譲り受けた茶の木が風で揺れる音を弦の振動に変えるインスタレーションを発表した。渡辺英司は、図鑑の中で分類されている蝶を切り抜き、蔵の天井と壁面に夥しい数を貼り付け、蝶に囲まれた空間を演出した。筆者は、籠をモチーフに旅籠に流れるゆったりとした時間と新幹線のスピードを対比させた光によるインスタレーションを展開した。今回作家によるワークショップが、コロナ禍にあって中止せざるを得なかったのは残念であった。しかしそれを十分に補ったのは、来場者に丁寧に応対し続けた地域スタッフの存在だった。ガイドとしての役割の他、作品の管理、制作材料の提供、wifi環境の確保、宿泊所のサポート等の献身的な対応は、単なるボランティア活動の枠にとどまらず、作家に伴走しこの企画を成立させる大きな要素となった。その結果、この会場は街道を散策しながらアートの世界に自然と入っていける場となっていた。

[顔写真]

東エリア
ディレクター 夏池 篤

CONTENTS

コンテンツ

掛川市をミュージアム化する
「まちづくり芸術祭」
コンテンツ

PROJECT 1

あちこち超日常茶飯事

アーティストと市民が共に創るアートプロジェクト。市内のそれぞれの地域の特色や風景、施設を活用したエリア別の作品展。市の全域をミュージアムに変えます。

PROJECT 2

みんなの茶文化

「茶文化創造」をテーマみんなの思いを形にする、市民公募プログラムと、各種団体による企画提案プログラム。掛川市の誇るべき茶文化を市民の力で国内外に発信します。

茶エンナーレ2020+1の
連携コンテンツ/
情報発信
コンテンツ

PROJECT 3

タイアッププログラム

企業や団体が茶エンナーレと連携して行うプログラムです。
芸術文化プログラム、地域文化プログラム、市民文化プログラム、連携プログラムの4つがあります。

PROJECT 4

実行委員会プログラム

実行委員会(主催者)が実施するプログラムです。プレイベントやオープニングイベントをはじめ、茶エンナーレの情報発信を行います。

SPONSORSHIP

助成・協賛
支援
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アーツカウンシルしずおか

※「アーツカウンシルしずおか」は、まちづくりや観光、国際交流、福祉、教育、産業など、社会の様々な分野と文化芸術を結び付け、 社会課題への対応や地域の活性化を目指す住民主体の創造的な活動を支援します。

助成
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令和3年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業
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一般財団法人 自治総合センター
静岡県市町村振興協会
協賛
  • [アイコン]SHISEIDO
  • [アイコン]資生堂企業資料館
  • [アイコン]資生堂アートハウス
  • [アイコン]CATALER
  • [アイコン]明治安田生命
  • [アイコン]掛川茶商協同組合
  • [アイコン]掛川社振興協会
  • [アイコン]株式会社 尾崎工務店
  • [アイコン]日本茶 きみくら
  • [アイコン]佐々木製茶株式会社

大塚製茶株式会社、株式会社川北電気、株式会社桑原園、 静岡国際オペラコンクール実行委員会、中根製茶株式会社、株式会社中村香緑園、株式会社原田園、原田商店、 有限会社堀武商店、株式会社松下組、有限会社丸忠、丸堀製茶株式会社、三重大製茶株式会社、 株式会社美笠園細田工場、株式会社山英、山啓製茶株式会社

協賛

静岡県、掛川市文化協会、静岡新聞社・静岡放送、中日新聞東海本社、静岡朝日テレビ、 静岡第一テレビ、K-mix